NGV(Natural Gas Vehicle)ジャパン

NGVジャパンについて

 パリ協定に基づくCO2地球温暖化ガス削減目標、WHO勧告に基づくディーゼル排出ガス削減目標などの環境規制に対応し世界各国では運送用燃料のガソリン、軽油、重油などからの代替燃料化が大きく進んでいます。その中で水素による燃料電池車、電気自動車と並んで将来有望視されているのが天然ガス運送システムです。(天然ガスシステムは水素への安易な転用が可能な技術でもあります。)
 欧州ではトラック、バスなどの重量車は、車両のコスト・運行費用などの経済的な面から天然ガス自動車が普及しつつあります。
 特にイタリアでは天然ガス自動車の開発において30年の歴史があり、すでに乗用車なら100万台以上、バン・重量社でも数千台の天然ガス自動車が活躍しています。当然充填ステーション数も拡充しており、現在でもCNGが1,000ヶ所を超え、LNGでも約20ヶ所の充填ステーションが稼働中です。また、天然ガスはメタン発酵などの方法で、化石燃料に依存しない製造方法も確立しています。エネルギー的に化石燃料に依存しないバス運行システムなどもフランス、リール市などで実用化されています。
 NGVジャパンでは、これら世界の最新情勢を「NGV Italy」「NGVA Europe」「NGV Global」「IGU」などのNGV(天然ガス車両)先進国の組織と連携し、日本国内に情報発信・啓蒙活動を進めていきます。
 また、日本の各地域に天然ガスエネルギー拠点を設けることで、地域活性化につながると同時に災害などに強い<エネルギー分散型社会>を実現できます。さらに、天然ガスの主成分であるメタンは有機廃棄物のメタン発酵により容易に得やすいことから、将来、化石燃料に頼らずに、有機廃棄物からのエネルギー供給・再利用を促します。