NGV(Natural Gas Vehicle)ジャパン

設立趣意

【SDGs時代の次世代エネルギーの創造に向けて】

 グロ-バル化の発展に伴い地球環境問題は非常に深刻な段階に差し掛かり、人類がこれまで築いてきた経済成長による社会発展のあり方の見直しが迫られてる昨今、とりわけ化石燃料によるエネルギー供給の限界が示され、地球環境(生態系)と共生する新しいエネルギーへの転換が早急に求められています。これらの課題解決のためには、これまでの科学技術依存だけではなく、科学技術のイノベ-ションと生態系との共存を前提としたバランスのとれた地球環境学の構築が求められています。
 そこで経済成長と環境保護とが共生可能な人と自然にやさしいエネルギー資源の開発と研究、さらに、エネルギーの応用分野の拡大等を推進すべく、持続可能なエネルギーの啓蒙と普及を企図した、「日本天然ガス輸送システム協会」(Natural Gas Vehicle Japan  -NGV Japan)の設立に至りました。
 人類は18世紀の産業革命による経済成長で社会発展を推進させ、今日のような高度な文明社会を築いてきました。しかし、現在では経済成長による負荷現象としての公害問題や環境問題が社会発展の阻害要因となりつつあります。従って、経済発展の機動力であるこれまでのエネルギーの価値観やエネルギー政策を地球環境に配慮した形に転換していくことが求められています。本協会はこうした過渡期のエネルギー時代に対応した「人と自然にやさしい」エネルギーへの価値創出・エネルギー政策を構築していくことを目指しています。
 すでに世界では天然ガス(特にLNG)を使った大型輸送車両を次世代輸送機関と位置づけ、天然ガススタンドの建設計画などがスタートしています。本協会は海外のNGV先進国の各協会(NGV Italy・NGVA Europe・NGV Global・IGU)と緊密な連携を取り、日本国内に情報発信・啓蒙活動を進めてく所存です。
 この天然ガスを使用した地域拠点構想は、将来の燃料電池自動車に代表される水素社会が到来した場合にも転用が容易な技術のため、劇的変化の予想されるあらゆるタイプのロジスティックスやモビリティ等に対応可能と考えます。温暖化ガスの元凶とされている二酸化炭素の扱いなどの環境問題はグロ-バル化のうねりの中で、日本、あるいは、日本人が今後、どのような社会像を構築し、どのような暮らしをしていくのか、という点で大変重要なテ-マです。
 

 【設立目的要綱】

◎本協会は本格的なSDGs時代に対応すべく、次世代の人々が安心・安全・快適に暮らせるように、その基盤となる「Sustainable Society持続可能な社会」実現のための環境政策、並びに、エネルギー政策の第一歩として天然ガスを燃料とした自動車、船舶、列車などの輸送機関を推進していくことにしています。
◎人と自然にやさしいよりよき社会づくりへ導くための諸問題について解決方策を提言していきます。
◎自動車・船舶用燃料・発電用燃料・冷蔵冷凍倉庫用冷媒・家庭用燃料(調理/暖房)有機廃棄物の再利用を統合することにより運営コスト削減、地球温暖化ガスの削減、そして地方活性化を促します。そして、それらの研究成果を社会に対して提言します。
◎研究対象は日本、および、全世界とし、環境・エネルギー問題への課題解決型の政策提言活動と実践的な社会貢献活動の事業を行います。
 

 [活動内容]

 現代社会が直面しているクロ-バル、かつ、ロ-カルな社会的課題、例えば「地方自治と地域社会の衰退」「持続可能な社会と環境問題」等を人文科学的・社会科学的観点から分析し、こうした課題を環境・エネルギー問題の観点からどのように解決していくべきか具体的に検討していきます。
 化石燃料としては地球温暖化ガスの発生が少なく、利用時に大気汚染物質の生成が少ない天然ガスを次世代エネルギーと位置づけ、天然ガスを陸上輸送、海上輸送の燃料として使用する、発電・暖房・調理などのエネルギーとして扱うことにより、そのままでは採算性の面で困難と考えられる少子高齢化の地方社会のエネルギー需要を賄うことを理想とします。   
 日本の各地域にエネルギー拠点を設けることは地域活性化につながると同時に災害などに強い<エネルギー分散型社会>を実現できます。そのための、法整備、安全整備を含めて推進します。また、天然ガスの主成分であるメタンは有機廃棄物のメタン発酵により容易に得やすいことから、将来、化石燃料に頼らずに、有機廃棄物からのエネルギー供給、再利用を促します。
 この天然ガスを使用した地域拠点構想は、将来の燃料電池自動車に代表される水素社会が到来した場合にも転用が用意な技術のために、劇的変化の予想されるあらゆるタイプのロジスティックスやモビリティ等に対応可能と考えます。温暖化ガスの元凶とされている二酸化炭素の扱いなどの環境問題はグロ-バル化のうねりの中で、日本、あるいは、日本人が今後、どのような社会像を構築し、どのような暮らしをしていくのか、という点で大変重要なテ-マです。
 本協会では、現代社会に対する多様な観点と意見について理解を深め、社会的課題を解決していくための視点・方法・政策等をともに考え,政策提言として社会に研究成果を発表していくことにしています。
 エネルギーの地域拠点化、モビリティ燃料のエネルギー変換を可能とするためには、多種多様な叡智、企業の参画が不可欠です。そのような産官学の連携のためには標準化が必要であることを深く理解し、安全規則、法整備についても積極的に提言していきたいと考えています。私たちは持続可能な社会の実現をめざして、人と自然にやさしい<サステイナブル・エネルギー>の視点と方向性を研究することによって、21世紀の環境社会のあり方を追求していくことにしています。
 最後に、本協会は次世代のサステイナブルなエネルギーの開発・普及・啓蒙を中心とした活動を展開していきますが、これまで、日本社会を襲ってきた数多くの災害等にも対応可能なエネルギーの開発と研究も進めることによって、日本、並びに、世界が<サステイナブルな社会>になることをめざして活動していくことにしています。