NGV(Natural Gas Vehicle)ジャパン

LNG船舶のメリット

【船舶も排ガス規制が始まり、LNG船舶が注目を集めています。】

 世界的な海洋汚染の防止は、国際連合の専門機関の一つである「国際海事機関(IMO:International Maritime Organization)」が中心となって取り組んでいます。IMOは171加盟国と3準加盟国で現在構成され、日本も1983年3月に加盟。IMOの船舶からの「海洋汚染防止」に関するルールはマルポール条約MAR POL 73/78(1973年に採択され1978年に発効という意味)として知られる「船舶による汚染の防止のための国際条約」に盛り込れています。
  MARPOL 73/78条約附属書Ⅵ(2005年発効)では、400総トン以上の全ての船舶から排出される大気汚染物質に適用され、船舶から排出されるSox、PM(粒子状物質)および窒素酸化物(Nox)排出規制を想定されていて、大型タンカーなどの代替燃料探しが急務となっています。そこで注目を集めているのがLNG船舶です。
 従来のバンカリング設備が使用できないため、LNG用のバンカリング設備の新設が必要となりますが、欧州・米国ではLNG価格が安い為、採算面のメリットからもLNG船舶への移行が始まっています。
 

【船舶への充填例】

LNGバンカリング(船舶への供給)

LNG船舶への燃料供給をLNGバンカリングといいます。近年、重油を燃料とした船が出す排気が問題となっており、LNG船舶の普及が急速に進んでいます。重油船は国によっては港にも入れない場合もあり、日本の船舶もLNG船への移行が加速しています。