NGV(Natural Gas Vehicle)ジャパン

水素社会への架け橋として

【化石燃料時代と水素時代を繋ぐミッシングリンク】

 我々はコロナを起因とするエネルギー情勢の変化や様々な過去の教訓から、エネルギーの多様化や自立分散の社会システムの必要性を身に染みて学んで来ました。エネルギーの多様化と低炭素社会、言い換えるとエネルギーの多様化と自立分散の社会システムは、今後の持続可能な社会システム実現の両輪と言えます。
 日本では次世代エネルギーとして10年以上前から2次エネルギーの水素が注目され、官民挙げて水素サプライチエーンや関連技術の開発、実証試験等に取り組んでいます。しかし、その道程は非常に厳しく、難問が山積しています。
 水素の課題はその輸送と貯蔵にあることは議論の余地がありません。エネルギーシステムは将来にわたって持続可能であることが大前提になります。ビジネスとして持続するためには、我々の負担は「許容できる範囲」でなければなりません。
  その「許容できる範囲」の技術が確立するまでの間を繋ぐのが天然ガスです。化石燃料時代と水素時代の間を繋ぐミッシングリンクなのです。
 さらに、2050年以降の水素社会を見据えた時に、LNG(液化天然ガス:温度−162℃)とCNG(圧縮天然ガス:充填圧力20MPa)を燃料として推進する事は、液化水素(温度−253℃)と圧縮水素(充填圧力82MPa)の貯蔵及び輸送に関する様々なハードルを、天然ガスを活用しながら解決していく事がスムーズに水素社会に移行するための必須事項と考えます。
 
 そこで水素社会への架け橋として液化天然ガスを活用した水素社会の実現を考えます。
<日本型エネルギーシステムのモデル構築>
①レジリアンス強化に資する自立分散システムの構築が可能なエネルギーシステムであること。
②地域循環型地産地消のシステム構築ができること。
③地域特性に適した水素活用システムが構築できること。
④水素社会を踏まえた液化天然ガスシステムの開発と法整備ができること。
 
 液化天然ガスを活用し日本型エネルギーシステム実現のために今できること、その事が水素社会実現の現実解になります。