NGV(Natural Gas Vehicle)ジャパン

次世代天然ガスで脱化石燃料

【天然ガスの主成分「メタン」はバイオ生産可能】

 天然ガスの主成分であるメタンは牛のゲップにも含まれているような、自然界に普通に存在する物質です。家畜の糞尿・穀物残渣・下水などから「メタン発酵法」により生産することも可能です。また、発酵前の材料が本来発生する予定だったCO2をトレードオフできるため自然に優しく、バイオ由来の天然ガスは次世代燃料のホープとされています。
 ご存知のとおり天然ガスは化石燃料としても豊富にあります。まずは化石燃料の天然ガスによるレジリエントな社会・運送システムを構築したうえで、将来的には100%バイオ由来の燃料に変換していくことも可能です。
 バイオ由来の天然ガスを液化してLNGとするためのマイクロ液化プラント・発酵プロセスの効率化など技術的ハードルはありますが、十分克服可能な技術です。欧州、米国、中国、インドなどではすでに天然ガスを自動車・船舶などの燃料に使用する仕組みができあがっています。このような天然ガス先進国の実例を学ぶこともできます。また、天然ガスに水素を混入させるとCO2削減率が上がることも知られており、技術開発が続いています。
現在のLNGは化石燃料由来だとしても、将来の100%バイオ由来のLNGへの架け橋となることができます。このようにLNGは様々な可能性をもった有望な燃料なのです。

【メタネーション】

 メタネーションとは、水素とCO2からメタンを合成する方法のひとつで、発電所などから排出されるCO2を利用すれば、合成時のCO2回収量と相殺される(カーボンニュートラル)為、クリーンな天然ガスエネルギーが生成できると今注目を集めている技術です。
 さらに、ソーラー発電などのクリーンな電源で生成した水素を使用することで、非常に環境に優しいクリーン天然ガスエネルギーを製造することができます。